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若い子育て世代とつながって花巻暮らしをさらに楽しみたい


高橋朋矢さん

Profile

●1978年仙台市生まれ。
●小3で滝沢村(現滝沢市)へ。仙台の大学卒業後、仙台市、箱根町、甲府市などで接客業務に従事していた。 志保さんは1978年宮城県石巻市出身。

2018年取材(内容は取材当時の情報)

旅するような暮らしから花巻に移住を決めた理由

高橋さんご一家は、朋矢さんと志保さんご夫婦に、小6、小1、5歳の3人のお子さんがいる5人家族。 ふたりとも20代の頃は旅するように、仕事で各地を転々としていたが、たまたま岐阜県の同じ職場で出会い、結婚。
工場の技術職である朋矢さんの仕事の都合で、その後も愛知県、宮城県など各地を転々とする中で、偶然にも花巻市内の会社に仕事が決まったのが2016年。この年の4月に、花巻に移り住んだ。現在の自宅は空き家バンクを通じて購入した一軒家。なぜ花巻を選んだのか理由を聞いた。

朋矢さん「生活する場所としては花巻を含む複数の地域を検討していて、最初は賃貸物件も探していましたが、花巻市役所で空き家バンクのことを教えてもらいました。どうせなら自分たちの手でリフォームしたいと思っていたのですが、花巻市の場合はリフォーム費用や家具・家電の買い替えにも補助が出るということを知り、それが決め手になりました。」
この日訪ねた自宅は築35年ほど。もともと3DKだった間取りを3LDKに改装していた。リフォームは夫婦2人で取り組んでおり、志保さんは電気工事士の資格も勉強中で、「まだまだリフォームではやりたいことがあって」と楽しそうな様子。

未来の花巻に期待すること

高橋さんたちのように、古さに手を加え、不便さを快適にしていくセンスがあれば、花巻市の空き家バンクや補助は魅力的な制度。
「あと10年はこの家に住みたい」と話すふたりに、これからの花巻に期待することを伺った。

志保さん「図書館が充実するといいですね。市内の図書館は地区ごとに点在している分、それぞれの規模が小さくて、本が少ないのがネックです。図書館の整備について花巻市がほかの地域の視察に行っていると知ったので、これからの動きに期待しています。」
朋矢さん「よく夫婦でカフェめぐりやランチに出かけるんですが、気軽に入れるところがもっと増えるといいなと思いますし、そういう、出かけたくなる場所の情報も手軽にわかるといいなと思います。」

花巻は若い子育て世代にこそすすめたい

独身時代も含めると、複数の地域で生活した経験を持つ高橋さん夫婦。
ほかの街と比較した花巻の印象、そして、どんな人に花巻に移住してほしいのだろう。

志保さん「うちの近所は70代、80代の方が多くて、子どもがいる家が珍しいので、かわいがっていただいています。このあたりの子ども会に、自分たちで一から家を建てている同世代のご家族がいるんですね。そういうちょっと面白いことをしている方ともつながりたいですし、若い子育て世代がもっと増えてくれるといいなと思います。」

朋矢さん「冬場の雪だとか交通手段とか、生活の便利さや快適さでいえば、前に住んでいた仙台にはかないませんが、最低限の必需品は手に入るコンパクトな街ですね。子連れで出かけられる場所もたくさんありますから、子どもにとってもいい環境だと思います。若い子育て世代にこそ、花巻をすすめたいですね。」

移住・定住ガイドブック「花巻ひと図鑑」より